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検察庁法改正法案の話

ここ数日Twitterタグの、#検察庁法改正案に抗議します #検察庁法改正法案に抗議します で騒がれている、検察庁法改正法案の自分なりの見解をお話しする。

 

その前に私の紹介をする。

当方、非法学部の現役大学生。注目ポイントは「法律知識スキルがヘボい」というところ。
加えて、元々勉強のできない子なので間違っているところがあると思う。
その時は優しく指摘してあげてほしい。

 

実は政治なんてまったく興味がない。

私の政治スキルを知っている方には「常識ぐらい知っておいた方がいいです。ちゃんとニュースを見て下さい!」と言われる始末。

そんな私が、何故、検察庁法改正法案に抗議しているのか。正確には法案に待ったをかけたいと思っている。今回はそれを語りたいと思う。

※あ、興味のない方はスルー推奨でお願い。

 

ここからが私のヘボい見解の始まりである。

 

 

日本の刑事事件において、起訴(裁判を起こすこと)ができるのは基本、検察官だけ。
検察庁が被疑者をちゃんと調べるためには政治的な中立性(三権分立)が必要。
しかし検察庁の人事に内閣が介入すると、気に入られたい検察官は内閣のいいなり(三権分立の崩壊)になる可能性がある。
だから、法律に詳しい者がこぞって法案に反対したり、重要な改正案なので、ちゃんと話し合ってから決めようと待ったをかけている。

私は、検察庁法改正法案に抗議というか、むしろ、待ったをかけたいと思っている。

 

ここからはQ&A。


Q.三権分立が崩壊するとどうなるの?
A.時の内閣関係者の思うままに司法権が発動される。内閣関係者のお気に入りの人の罪をもみ消す(不起訴)ことや、内閣関係者が気に入らない人に対し、見に覚えのない罪がついたり裁判を起こされる可能性がある。

 

Q.三権分立って、立法権、行政権、司法権じゃないの?
A.検察官は司法権の行使と切り離せないので、準司法官になる。

 

Q.検察官の人事に内閣が介入するの?
A.検察庁法改正法案によれば、内閣もしくは法務大臣が「検察庁法第9条第3項、第6項、第10条第2項、第22条第2項、第3項、第5項、第6項、第8項」に「定める場合に定年延長」とある。

 

Q.ただの検察官の定年延長の話じゃないの?
A.全員が一律に定年延長となる案だけならOK。
ただ、この法案では、特定の検察官が「内閣もしくは法務大臣の定める場合に定年延長」とあるから待ったをかけている。

 

Q.黒川さんの定年延長阻止の話じゃないの?
A.黒川さんの話ではない。この法案を通すと第2、第3の黒川さんが現れる可能性がある。

 


Q.「可能性がある」ってそればかりじゃん!
A.必ずあるとは言い切れないので「可能性がある」と書いた。しかし、同時に法案を通さなければ可能性はなくなる。

 

Q.何だか、 あなたの見解って日弁連の声明と似てない?

A.最初に私が思ったのは行政と司法がべっとりだなと思ったこと。三権分立になってないのはダメ。これなら、内閣が検察に手を出してくる。

それから反対派と賛成派がいること。調べていったら、これは複雑な話で、しかもその上、法解釈の話だから理解しにくいし間違えやすい。それ故に意見が分かれているのだと分かった。

 

検察庁法改正法案は黒川さんの話だ。いや、法案が施行された時は黒川さんは定年だからすでにいない。

・国家公務員の定年の引き上げの話なのにこの時代に反対者なんているの? 時代錯誤じゃないの? いや、これは検察庁の話だって。

・アベガー乙。マジ、アベガーうるせぇよ。

・陰謀説乙。

・#検察庁法改正案に抗議します タグが500万行ったよ! あれ、ほとんどがスパムじゃねぇか! いや、スパムはたった4.87%だって。

・何で、2月に言わないの? 今になっていきなり何なの? 今になって抗議するやつは政治に興味がない。安倍政権や自民党を叩きたいだけ。ここで言わなくちゃ、ダメだと思う。最近、法案のことを知りましたー。

・#検察庁法改正法案に抗議します のタグつけてる芸能人はどうして、#尖閣周辺への中国船侵入に抗議します のタグつけないんですかね? 何でこういう時だけ芸能人に頼ってるんだ、お前がつけたいタグをお前がつけてツイートすりゃいいだろう?

・むかしから「政治・宗教・野球」の話はするなって言われてるだろ。このままだと法治国家が壊れる。普段政治のツイートなんてしないけどあえてします!

・最初に誰がタグツイート流したんだよ? 女性だって。いや、弁護士だった。だから、女性だってば! いや弁護士でしょ!

 ・日弁連反日だろ、そんなの信じるのか! いや、彼らは法律のプロ。1500人ものプロが猛反対する法律ってどんな法律だよ。

 

 

ネットは情報の海である。それ故、何が正しいのかを取捨選択することが必要である。私も正しい情報をすくい取れたかどうかは分からない。ただ、正しい情報をすくい上げる時は、冷静に複数の信頼できる情報を隅々まで見ることが大事である。

また、情報なんて興味がなかったら見なければいいのである。

見なかった後で後悔したとしても自分のせいなのだから。

 

今回は検察庁と同じ業界の法曹界の意見を参考にしようと思った。ちょうど法解釈の話だったので、法律家のプロが集う法曹界の意見は参考になると思ったからだ。

検察庁弁護士会はブログに声明を出していたのだけれど、裁判所の声明は見つからなかった。裁判所は公平な裁判をしなければならないので、もしかしたら、あることについての賛成意見や反対意見は出せないのかもしれない。

 

検察庁日弁連(日本弁護士連合会)も言いたいことは一緒だった。

検察庁は仕事の性質上、独立性が必要。検察庁法で規定された『身分保障』と『定年制』で三権分立のバランスを保ってきた。この法案が通過すれば、内閣が検察官人事に強く介入できることになる。検察官の政治的中立性が脅かされれば、憲法の基本原則である三権分立を揺るがす恐れさえある。検察庁にとって、検察の独立性への国民の信頼が失われることはまことに遺憾である。」

 

毎日が目まぐるしく過ぎていく。時間は限られている。

短期間で検察庁法改正法案を無理やり通過させるよりも、やるべきことはもっと他にあるはずだ。

 

 

参考サイト:

 いったい検察庁法改正案の何に抗議しているのか|徐東輝(とんふぃ)|note:(下の条文のリンクを参照させていただいた)

https://www.cas.go.jp/jp/houan/200313/siryou4.pdf:(検察庁改正案の新旧対照条文)

日本弁護士連合会:改めて検察庁法の一部改正に反対する会長声明

WEB特集 揺らぐ“検察への信頼”~検事長定年延長が問うもの~ | NHKニュース

三権分立とは?3つの権力について簡単解説|政治ドットコム

「検察庁法改正案に抗議します」に投稿されたのは「ほとんどがスパムツイート」だったのか?(1/3) | ねとらぼ調査隊